看護師国家試験ガイド

看護師国家試験の概要と受験資格など

看護師国家試験を受験するには

看護師国家試験の準備
看護師国家試験受験に必要な手続きの話からしましょう。看護師国家試験受験するには、まず入学願書を提出します。学校で独自の形式がありますからそれを用います。すでに取り寄せた募集要項にセットになっていることもありますが、そうでない場合は改めて送ってもらってください。
願書以外にも提出書類が指定されています。主なものは下記の通りです。

高等学校卒業(卒業見込)証明書
高等学校の成績証明書、 人物調査書、身上書、健康診断書、受験票、写真などです

推薦入試の場合は推薦書、選択科日調査票、受験票返信用封筒、合格通知送付用の切手などが、学校によって必要です。
試験概要 要項で十分確かめ、わからないことは問い合わせるなどして、不備がないようにしましょう。願書の記人についても学校の指示に従います。書類に不備があると手続きが滞ったり、最悪の場合は受験できないこともありますから、細心の注意を払うことです。
受験料も必要です。額は 2,200円 から 4 万円までと 幅があり、ごく一部の学校では徴収していません。
授業料その他の費用と同様、大学・短期大学は高め、公立の専門学校は安めのようです。
その支払方法は、要項などに記してありますが、願書などと−括して(現金や郵便為替で)納めるところ、現金書留や銀行振込で別に納めるところなど、さまざまです。
都道府県立の学校などで「県の収入証紙 」 と指定するところもあります。
なお、試験が 1 次と 2 次に分かれている場合には、それぞれ徴収されることがあります。また、推薦人学の試験を受けてさらに一般人試に挑戦するといったとき、別個に受験料がいるのが普通です。(願書もその都度)。
提出方法と期限についても早めに確認しておきましょう!! 
持参と郵送、どちらでも受け付けるところがほとんどですが、なかには郵送のみとか、時刻の制限があるとかの学校も。
郵送の場合は「書留」にし、消印有効か必着かも確かめておきましょう。

看護師国家資格の資格制限

看護師国家試験受験資格について・・・
看護師国家試験の受験資格は下記のように定められています。
・看護専門学校や看護大学などの看護師養成校を卒業または卒業見込みの者。
・准看護師で看護師専修学校や短期大学を卒業または卒業見込みの者。
・外国の看護師養成校卒業、外国での看護師免許取得者で厚生労働省に国内専修学校や大学と同等の技術保持と認定された者。

とされています。

卒業時に国家試験受験資格が与えられる、専門学校や大学、短大といった3 年以上を全日制で学ぷ養成課程をレギュラーコースといいます。
受験資格についてですが、県立の養成校では受験資格として「卒業後は県内の医療機関に勤務する意志のある人」という項目をあげているところもよくみられます。これは、県の税収を使って運営している学校であるからには正当な条件ともいえるでしよう。
ちなみに、県立校では、県内者の学費を県外者より安く設定してある学校もあります。

学科・論作文・面接について

看護学校の試験内容は?
看護学校では、おおまかに分けて 3 種の試験が行われています。
学科試験、論作文試験、面接試験の3つです。

一般人試は、 1次試験で学科と論作文、 2 次試験で面接と健康診断その他を行うのが基本的なやり方であり1次試験合格者のみ 2次試験に進めるというのが大筋です。
推薦人試と、最近増えている社会人を対象とした入試では、学科試験を行わず、論作文(小論文)と面接のみで入学者を選考することが多いようです。
kangobook.JPG ただし、学力は問われないのかというとそうではなく、むしろ高校や、社会人の最終学歴校の成績が問題になります。
推薦の場合は特に、高校の卒業成績が規定以上 に優秀であることが出願の条件となることが多いのです。つまり、学力は提出書類や推薦書で確認します、というシステムであるわけです。

                                                                                                                                                  

論作文(作文、小論文)と面接について

論作文(作文、小論文)は、全学校の 3 分の 1 から半数で実施しています。国語の学科試験に含まれることも。当日テーマが与えられる課題形式がほとんどで、字数は 400 字から 800 字。論文というほどの高度な内容は求められませんが、看護師になるにあたっての素養や考え方が問われると考えてください。
面接(人物考査、口頭試験)は、 2 次試験で必ずといっていいほど実施されます。
人間相手の職業につく人を養成する学校ですからこれは当然でしょう。
看護師になる人としてふさわしいかどうかがチェックされるわけです。つまり、医療に携わる心構えや、病気の人に対するいたわりの気持ちをもっているか、看護の仕事を自分の一生の仕事として考えているか、そういった点です。

論作文と面接の重要度は、 推薦入学試験で書類審査とこの 2 つだけで合格者を決めるところが多いことから推察できます。
kangobook.JPG 健康診断については、ほとんどの学校が出願時に健康診断書の提出を求めていますが、試験日程のなかで改めて実施するところ、提出された健康診断書で必要と判断した者のみ実施するところなどがあります。
健康は看護師をめざす人にはかなりの要件になるわけですね。ほかに適性検査や心理テストを課すところもあります。

aaa