看護師国家試験:国語

看護師国家試験の科目別勉強方法
国語の過去問題や出題傾向について

出題傾向

看護師国家試験国語の勉強方

現代文としては、論説文・小説・随筆からの出題が多く、なかでも論説文は、総合問題としてかなりまとまった量の出題もみられます。
問題形式は、空欄補充、接続詞の挿入や段落の構成によって論理のつながりを問う、指示語の指す内容を問う、全文の要旨を問う、などが頻出しています。

国語

選択肢形式の問題も多いですが、なかには一定の字数で要旨をまとめる、といった記述式の問題もあります。
全体として記述式の 9 月題は増加傾向にありますので、過去の問題も調べたうえで、それに対する用意も十分にしておきましょう。
小説と随筆は近代・現代作家から広く出題されていますが、さほど難文はみられません。
詩歌も同様で、教科書によく出る有名な作者のものが多いのが特徴です。

論説文は新聞のコラムからの出題がかなりあります。
特に朝日新聞の「天声人語」からの出題は伝統的に多いようです。
日常、新聞コラムに目を通し、文章に慣れておくことは、ほかの面でも有効です。

古文の出題は古典随筆作品、なかでも 『 枕草子 』 『 徒然草」からの出題が 目立ちますこのほか、教科書に出てくる 『 伊勢物語」 『 源氏物語 』 などの物語、 『 更級日記」 『 奥の細道 』 などの日記・紀行文、 「大鏡」などの歴史物語と、題材は広くとられています。
いずれも難問、奇問は少なく、教科書レべルの基本的な文章であり、設問となっています。

問題形式

問題形式は、現代語への部分訳、文法、語句の意味、要旨把握などが一般的です、 間違いやすい品詞の識別、係り結びの法則は必ずチェックが必要。
古文、現代文とも、作品名から作者を問う、あるいは逆に、作者から作品を問うといった文学史がらみの出題も交じります。主要作品と作者名はおさえておく必要かあります。

出題頻度

丈学史の出題頻度は割合と高く、作品、作者、時代、ジャンルをきちんと把握しごおくことが大切です。自分なりの系統だてた年表などを作成しながら覚えていくと効果的に勉強できます。

漢文は教科書に出てくる定型詩(絶句・律詩)、「 論語 」 など。
しかし、漢文が出題 されるのはまれです。
志望校で過去に出題がない場合は、力をほかに振り 向けたほうがよいでしょう。

看護師国家試験の国語攻略

国語知識

このほか、国語知識として、漢字(書き取り・読み)、熟語・成旬があります。熟諸・成句はきちんと漢字で書けるように、くせのある頻出漢字・熟語は重点的に暗記しておく必要があります。
漢字の配点も高いので、着実に点が取れるようにしておきたいものです。

国語力は一朝ータにつくものではありません。
国語に苦手意識のある人は、文章を.涜むこと自体に抵抗のある場合がしばしばです。

国語の読解ほど、「習うより慣れろ」「学問に王道なし]という言葉のあてはまる教科はないのですから、意識的に「読む」ことを自分に課し、すらすら文章が読めるようにしておきましょう。
これはほかの教科の受験にも役に立ち、合格後も、社会人となってからも自分を助けてくれることになるのです。

学習の要点

看護師国家試験の現代文

基本的な良問が多く、入試倍率が高いと、結果的に合格最低点は高めになります。
論説文は大きな総合問題としての出題が多く、配点も大きいので、「差のつく」ところです。読解問題で最も重要な要旨をつかむには下記の通りです。

指示語、接続詞に注意して
段落のつながりをつかみ
中心段落をさがし
中心段落の要点をとらえる → 主題

という手順をふみます。
指示語(「これ」「あの」「それ」など)は通常(論説文では特に)、指小される内容より後ろにおかれます。
前の段落全体を指す場合もあるので注意指示語の内容を答える問題では「そのまま抜き出す」のか「意味を答える」のかに注意。

注意点

後者の場合、指示語に代入して意味の通る形で答えます。
接続詞は、段落の最初の語が特に重要。順接(「だから」「それで」)、逆接(「しかし」「けれども」)は結論を後ろにもってくる接続詞。
「さて」「ところで」などは話題を変えて論理を展開させる接続詞。結論はふつうそれより後ろにあります。

結論(=筆者の最も言いたいこと。
主題)が文章のはじめまたは中段におかれることもあり、その場合、続く段落はその理由、言い換え、補足説明を述べるものです。
要旨把握のためには理由、補足、実例や引用、たとえ話などは取り去って考え、大きな意味のまとまりをつかむことです。

小説・随筆

小説や随筆(エッセー)には非常に文学的なものと、論説文に近い論理の流れのあるものとがあります。
文学的文章の読解では、文章の「主題」(=だれの目を通して語っているか。
随筆では通常作者自身)をつかみ、文学的表現(修辞)に注意して、心情・情景とその変化を読み取ることになります。

文学的文章では、人物の心情は直接説明されず、行動から読み取ったり、会話の中の言葉やその調子から内面をとらえたりすることが必要となりますまた比喩(たとえ)や、随筆に時折みられる逆説的な表現(本心と逆のことを表面上の言葉では述べること)を誤解しないことが重要です。

古文

占文は、歴史的仮名づかいと、古語特有の単語の意味をマスターするとずっと理解しやすくなります。整理しておきましょう。

頻出語の例
いと(非常に)
とく (早く)
かたし(難しい)
さらなり(もちろんだ)
おはす(いらっしゃる)

現代語と異なる意味をもつ語の例
あはれ(趣、愛着)
公(天皇、朝廷)
をかし(趣がある)
かしこし(恐れ多い、尊い)
ありがたし(めったにない、すばらしい)

相反する意味をもつ語の例
にくし(腹立たしい⇔あっばれだ)
すごし(恐ろしい⇔すばらしい)

文語文法
係り結びの法則は完全マスターが鉄則。
「ぞ」「なむ」「や」「か」は連体形で「こそ」は已然形で結びます。
「な〜そ」という係り受けは「〜するな」という意味の禁止を表します。己然形+「ば」に注意。「〜ければ」は「|なので」 という意味です。

身体・病気に関することわざ

看護師試験の国語では体に関する諺も出題されることがあります。
看護用語だけでなく、こういった一般的な諺も覚えておくといいでしょう!

頭隠して尻隠さず
医者と味噌は古いほど良い
痛くもない腹を探られる
風邪は百病の元
聞けば気の毒、見れば目の毒
口も八丁手も八丁
恋の病に薬なし
転ばぬ先の杖
背に腹は代えられぬ
手を出して火傷する
喉元過ぎれば熱さを忘れる
腹八分に医者いらず
目の上のたん瘤
目は口ほどに物を言う
目病み女に風邪ひき男
薮医者の病人選び
病は気から
良薬は口に苦し

あなたはこのうちでいくつ知っていましたか?ほかにもいろいろありそうです。

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